SVNとGitを併用する開発体制の作り方|保管先と版の対応を決める

By • 2026-10-14 • SVN

既存製品の設計書はSVN、新しいサービスのコードはGitという構成では、それぞれの保管先だけでなく、どの版を組み合わせて出荷したかを記録する必要があります。

併用を続けるか統一するかは、管理するデータ、必要な連携、移行・維持にかかる作業で判断します。この記事では、併用する場合に先に決めておく管理対象とルールを整理します。

資産ごとに正本を決める

同じファイルをSVNとGitの両方で独立に更新すると、どちらを採用するかの判断が増えます。資産ごとに正式な更新先を一つ決め、複製は用途と更新方法を明示してください。


SVNのパスとリビジョン、GitのコミットIDをリリース記録で対応づける図

図:SVNのパスとリビジョン、GitのコミットIDをリリース記録で対応づける図。画像を開くと拡大できます。

図は、SVNの設計資産とGitのコードを別に管理し、リリース記録で版を対応づける例です。両リポジトリを相互に同期する構成ではありません。

使い分けを判断する項目

項目 確認すること
ファイルの種類 ソース、設計書、バイナリの容量と更新方法
同時編集 マージできるか、ロックによる調整が必要か
共有範囲 リポジトリやパスを誰に見せるか
開発手順 ブランチ、レビュー、CIが現在どう動いているか
既存履歴 過去版の取出しや外部の参照を維持する必要があるか
維持作業 更新、バックアップ、権限、利用手順を誰が管理するか

Gitにも大容量ファイルを別に扱う仕組みがあります。職種だけでツールを決めず、使用するクライアントと保存サービスを含めて検証します。

リリース記録で版を対応づける

記録 残す情報
SVNの対象 リポジトリ、パス、確定したリビジョン
Gitの対象 リポジトリ、コミットID
関連資料 変更票、設計書、試験結果の保管先と版
ビルド コンパイラ、依存ライブラリ、設定、ビルド手順の版
配布したもの 成果物の識別情報、配布先、確認結果

SVNのリビジョン番号とGitのコミットIDの間に、自動的な対応関係はありません。リリース時に使用した組合せを記録し、その組合せで取得・ビルド・確認できるかを試します。

置き場所の集約は運用作業で判断する

SVNとGitを同じサービスへ置くと、窓口や利用者管理をまとめられる場合があります。ただし、両方に対応するサービスでも、権限、バックアップ、ログの仕様が同じとは限りません。

既存のCIや認証を変更する費用、必要な機能、障害時の影響範囲を比較してください。別基盤を維持する場合も、台帳、権限申請、退職時の削除確認を共通の手順にできます。

git-svnを使う場合

git-svnは、GitからSVNを取得・更新できる双方向の連携ツールです。Gitで作業してSVNへ反映する使い方と、独立したSVN・Gitの二つを双方向ミラーとして管理する構成は区別します。

利用する場合は、SVNを正本とする運用、対応する履歴の形、ブランチとマージの扱いを公式文書で確認します。通常のGit運用と同じ手順をそのまま適用せず、検証用リポジトリで取得・反映と復旧方法を試してください。

連携が不要なら、同じ資産の二重更新は作らず、それぞれの版をリリース記録で結びます。

両方に適用する管理手順

リポジトリ台帳には、保管先、管理対象、担当者、利用者、保存期間、復元手順を記載します。異動・退職時は両方の権限を確認し、バックアップの復元もそれぞれで試します。

統一を検討する場合は、移行費用だけでなく、移行後に必要な教育、運用、連携の変更を比較します。併用の理由がなくなった時点で、残す対象を見直せる状態にしておきます。

SVN・Gitの併用と保管先について相談する

参考資料

確認日:2026年10月6日。

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この記事の著者

株式会社オープングルーヴ/tracpath編集部。バージョン管理サービスtracpathを提供。

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