株式会社シグマ様
URL: https://www.sigma-photo.co.jp/
従業員数: 約870名
利用プラン: tracpath professional Plan
業種: 精密機器
株式会社シグマの製品開発は、機構設計、回路システム設計・ファームウェア開発・光学設計の各部門がプロジェクト体制で進められます。これまで、そういったプロジェクト毎の情報共有や開発をメール中心で行っていました。ただ、メールの場合、記録として残るものの、検索や閲覧するのに手間がかかるというのが悩みの種でした。
また、日々の業務でやり取りされるメールの流量が増えることで、「優先的に対応しなければいけない未処理の課題があるのか?」、「対処が完了したのか」、をすぐに確認することが難しくなり、手間と時間をかけておこなっていました。
tracpathの前身であるcuboを2007年に導入してから、状況は徐々に変わっていくのを実感しました。 (注: cuboは社内サーバーにインストールして利用する、バグ管理・バージョン管理システム)
拠点間の連携を高めるため、2010年1月にクラウドサービスのtracpathを導入しました。
tracpathを導入することで、プロジェクトの情報管理と効率が大幅に改善されました。 これまで、各プロジェクトや製品の問題点は、品質保証部を通して登録、通知していました。 tracpathの導入により、問題発見者が直接問題点の登録をすることができるようになり、迅速な登録が進みました。 そのため、登録された問題を開発者が素早く認識し、修正に着手するまでの時間を大幅に短縮することができました。 また、問題点の登録が容易に出来ることで、これまで漏れていた潜在的な問題点も登録されるようになりました。 それ以外にも、製品の不具合報告や対応履歴をシステムが管理するため、過去データの参照や、管理コストの面で効率があがりました。
さらに、協力会社とのプロジェクトでも tracpath を活用しはじめました。 導入前、協力会社と本社では、異なるバージョン管理システムとバグ管理システムを使用していたため、バージョン管理システムの管理は各拠点毎の担当者が行っていました。 これを tracpath し統一し、場所が離れた複数拠点から、ソースコードと障害を管理することが出来るようになりました。 SaaS 型サービスにより各拠点でのメンテナンスのための専任担当者が必要なくなり、プロジェクトに注力することができるようになりました。
メールによるコミュニケーションが主だった場合、海外の協力会社と開発では、時差を考えて作業を行っていましたが、tracpath を活用することで時差に余り影響されることがなく、拠点ごとにプロジェクトのメンバーが更新や参照作業が出来るようになりました。
クラウドサービスを導入するに当たって、最大の関心事は、セキュリティでした。
tracpath の導入を検討していく中で、SSL暗号化通信とIP接続制限機能により、セキュリティ対応は問題ないという結論に達しました。IP接続制限機能により利用できる拠点の範囲とユーザを制限して運用することで、第3者が不特定多数の場所からアクセスするリスクを回避しています。
将来的には、協力会社とのプロジェクトに限らず、他のプロジェクトも tracpath による管理を広げていくことを視野に入れています。
ソフトウェア開発のバグ管理・バージョン管理システムに求める要求