(Photo by:Kathy Ponce)
このような方におススメ
- チャットツールの乗り換え先を探している。
- 新しいプロジェクトで使うツールを選定したい。
DevOpsが話題になる中で、開発中のコミュニケーションを円滑に進めるためのチャットツールにも使い勝手が良いものが求められています。ChatOpsで利用できるメジャーなチャットツールとbotツールを合わせて6つ紹介します。
チャットツールが必要とされる訳
Eメールでの情報交換やSkypeでのファイル受け渡しなど、これまで使われてきたコミュニケーションツールの不備・不足を補ったチャットツールが人気です。
正しい情報が即時に伝わるコミュニケーション手法として人気になっている一面と、ストレスを減らし開発効率を上げるため(効率を下げる要因・影響を減らす)目的で人気になっている一面があります。
以下、コミュニケーションツールの一覧です。上に行くほど開発現場へのストレス・影響度が高く開発効率が下がり、下に行くほど開発現場への影響と開発効率を下げる要因が少ないものです。
- 開発現場への直接訪問/乱入
- 開発現場への電話
- Eメール
- チャット
- メール便(郵送)
Slack
Slack公式サイト: https://slack.com/)
人気のオンラインのチャットツールでPC・スマホと各デバイスから利用しやすいのが特徴です。よく利用されるとサービスとのインテグレーションが充実しており、APIを使って独自にインテグレーションを行うことも可能です。
シンプルで使いやすくて汎用的というストレスが少ないチャットツールです。
HipChat
HipChat公式サイト: https://www.hipchat.com/
Slackとよく比較されるのがHipChatです。チャットとしての基本機能については大きく違いは感じず、インテグレーションで対応しているものの細かい差や、UIの違いで使い勝手が異なるといった程度です。APIの利用も可能です。
ChatWork
ChatWork公式サイト:http://www.chatwork.com/ja/
Slack/HipChatが登場してメジャーになる前の一時期でとても話題を集めていたチャットツールです。個人ベースで利用する分には無料で問題なく利用できます。日本国内で小さなプロジェクトの利用が目立ちます。拡張性はSlack・HipChatと比べると高いとは言えません。
機能的にも劣っている訳ではなく、料金は(2015年7月時点の)通貨レートを含めて考えても安いです。日本の企業ですのでサポートやドキュメントなど日本語のサービスを受けられるチャットサービスとして人気です。
Yammer
Yammer公式サイト:https://www.microsoft.com/ja-jp/yammer/
企業向けのチャットツール兼、社内SNSとして人気が高いのがYammerです。日本語対応がされています。上記3つとは少し経路が異なり、社内コミュニケーションを目的としたSNSが軸のツールでチャット機能がメインではありません。
社内プロジェクトの情報共有・メッセージのやり取りには向いています。マイクロソフトに買収されており、グループウェアOffice 365の一部としてサービス提供されています(統合されている訳ではありません)。
botツールが必要とされる訳
チャットのメッセージやイベントに応じてオペレーション自動化するためにbotツールが必要です。チャット内でコマンドを実行する感覚です。
誰でも見えるチャット内でコマンドとその実行結果を共有するのが安全で情報共有にもつながり、関係者から理解されやすい一面があります。
Botツールをプログラミングする難易度がそれほど高いものではなく、おもちゃ感覚で楽しくbotを作れるという事も人気になっています。自動検索してその結果を表示するなど簡易ツールとしても利用もできるため、汎用性がとても高いツールです。
今のチャットツールはIRCのように乗っ取りを気にする必要が特に無いため、昔使われていた防衛的なbotツールとは異なり前向きな性質をもつツールです。
HUBOT
HUBOT公式サイト: https://hubot.github.com/
よく使われているbotツールがHUBOTです。Node.jsとCoffeeScriptで開発されています。チャットの監視やイベント通知を受け取ってアクションを起こします。
HUBOTは利用者が多いこともあり、サードパーティーによるチャットツールやメッセンジャーツールとのアダプターが充実しています。2015/7月時点でHUBOTがサポートをしているアダプターを列挙します。
- AIM(URL:https://github.com/shaundubuque/hubot-aim)
- ChatWork(URL:https://github.com/akiomik/hubot-chatwork)
- Fleep(URL:https://github.com/anroots/hubot-fleep)
- Flowdock(URL:https://github.com/flowdock/hubot-flowdock)
- Gitter(URL:https://github.com/huafu/hubot-gitter2)
- Gtalk(URL:https://github.com/atmos/hubot-gtalk)
- Hall(URL:https://github.com/Hall/hubot-hall)
- HipChat(URL:https://github.com/hipchat/hubot-hipchat)
- iMessage(URL:https://github.com/lazerwalker/hubot-imessage)
- IRC(URL:https://github.com/nandub/hubot-irc)
- Jabbr(URL:https://github.com/smoak/hubot-jabbr)
- Let’s Chat(https://github.com/sdelements/hubot-lets-chat)
- Lingr(URL:https://github.com/miyagawa/hubot-lingr)
- QQ(URL:https://github.com/xhan/qqbot)
- Partychat(URL:https://github.com/iangreenleaf/hubot-partychat-hooks)
- Chat(URL:https://github.com/RocketChat/hubot-rocketchat Rocket)
- Slack(URL:https://github.com/tinyspeck/hubot-slack)
- Skype(URL:https://github.com/netpro2k/hubot-skype)
- Talker(URL:https://github.com/unixcharles/hubot-talker)
- Twilio(URL:https://github.com/jkarmel/hubot-twilio)
- Twitter(URL:https://github.com/MathildeLemee/hubot-twitter)
- Typetalk(URL:https://github.com/nulab/hubot-typetalk)
- VictorOps(URL:https://github.com/victorops/hubot-victorops)
- Online(URL:https://github.com/scrumdod/hubot-VSOnline Visual Studio)
- XMPP(URL:https://github.com/markstory/hubot-xmpp)
- Yammer(URL:https://github.com/athieriot/hubot-yammer)
Ruboty
Ruboty公式サイト: https://github.com/r7kamura/ruboty
RubotyはRuby製のbotツールです。Herokuの無料プランで動作させることができるのが魅力でしたが、現在24時間無料プランがなくなったためHerokuの有料プランを使うか他アプリケーションサーバーで動作させる必要があります。2015/7月時点でHUBOTがサポートをしているアダプターを列挙します。
- slack(URL:https://github.com/r7kamura/ruboty-slack)
- twitter(URL:https://github.com/athieriot/hubot-yammer)
- hipchat(URL:https://github.com/r7kamura/ruboty-hipchat)
- idobata(URL:https://github.com/hanachin/ruboty-idobata)
- chatwork(URL:https://github.com/mhag/ruboty-chatwork)
まとめ・要約
チャットツールとbotツールが一体になってChatOpsを構成しています。開発効率についての話だけでなく、チャット内での対話側コミュニケーションでbotを使うやり取りが楽しいもの人気の一因です。
チャットの導入はアカウントを取ればすぐに試せます。botツールの開発もそれほど難しいものではなくサンプルが多数あります。身近なところから無料で体験してみるとメリット・デメリットを体感できて本導入に前向きになると思います。
本ブログは、Git / Subversionのクラウド型ホスティングサービス「tracpath(トラックパス)」を提供している株式会社オープングルーヴが運営しています。
エンタープライズ向け Git / Subversion 導入や DevOps による開発の効率化を検討している法人様必見!
「tracpath(トラックパス)」は、企業内の情報システム部門や、ソフトウェア開発・アプリケーション開発チームに対して、開発の効率化を支援し、品質向上を実現します。
さらに、システム運用の効率化・自動化支援サービスも提供しています。
”つくる情熱を支えるサービス”を提供し、まるで専属のインフラエンジニアのように、あなたのチームを支えていきます。
No Comments