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はじめに:
IEEE(アイトリプルイー)が発表した2018年版のプログラミング言語ランキングで1位にランクインするなど、Pythonは現在とても人気のあるプログラミング言語です。
ちなみにPythonは2017年のランキングでも1位だったようですが、2位との差を1年でさらに大きくしている事から、現在進行形で人気を広げている言語だということがわかります。
というわけで、今回の記事では、Pythonというプログラミング言語の簡単な特徴をはじめ、Google Colaboratoryというツールを利用してより簡単にPythonを実行する方法や、実際に「Hello, World」をしてみるまでの流れについて説明していきます。
Google Colaboratoryを利用すれば、1~2分ほどですぐにPythonを実行することができます。Pythonに興味があり、一度実際に触って確かめてみたい人は、ぜひ一読してGoogle Colaboratoryを利用してみてください。
Pythonとは
Pythonより
Pythonは、WEBアプリケーション開発をはじめ、機械学習や科学演算など、様々な用途で使用できるサーバーサイド言語です。
コードの可読性が高く、シンプルで扱いやすいように設計されているため、より少ない記述でコードを書けるといった特徴があります。(ちなみにPerlの冗長性を解決する形で誕生したのがPythonと言われています。)
なお、Pythonを利用すればWEBスクレイピングなども可能になるため、エンジニアのみならず、データサイエンティストにとっても重要なスキルのひとつです。
Google Colaboratoryとは
Google Colaboratoryは、WEB上でPythonを実行できる無料ツールです。
通常、Pythonを実行するためには、ローカルに実行するための環境を構築する事から始める必要があり、ターミナルを起動してコマンドを入力したり、別途「Homebrew」や「pyenv」というツールをインストールする必要があったりと手間がかかります。
しかし、今回紹介するGoogle Colaboratoryを利用すれば、簡単にWEB上に環境構築できるので、専門知識がない人でもすぐにPythonを触って試してみることができます。
Google Colaboratory で環境を構築するまでの流れ
早速、Google Colaboratoryに環境を構築していってみたいと思います。まず Google Driveを開いて、「新規」の「その他」の中になる「+ アプリを追加 」をクリックします。
そして「Colaboratory 」を検索し、右にある青いボタンの「+接続」をクリックします。
接続が完了すると、
このように「新規」の「その他」のメニューのひとつに「 Colaboratory 」が追加され、実際にPhythonがWEB上で実行できるようになります。
Google Colaboratoryで「Hello, World」してみる
さっそくGoogle Colaboratoryで「Hello, World」してみましょう。
このようにセルに「 print (“Hello, World”) 」と入力して、左の再生マークもしくは「control + Enter 」をすると
こんな感じで出力されます。(ちなみに左上の「+ コード」もしくは「 Shift + Enter 」でセルを追加できます。)
Google Colaboratoryを利用すれば、本当にあっという間に環境構築ができてしまいます。
なお、このように「random」などのライブラリーを呼び出すことも可能で、機械学習に必要なライブラリーの大半がすでに登録されていることも特徴のひとつです。
ちなみにWEBスクレイピングする際は
- Requests(WEBページを取得をするためのライブラリー)
- BeautifulSoup(取得したデータを整理して抽出するためのライブラリー)
などのライブラリーをインポートします。
※上の画像の「 random 」はランダムな数を生成するモジュール(ライブラリー)で、「 randint 」はrandomに用意されている関数です。
randomを利用すると、出力される数字が、こんな風に実行する度に毎回変化します。
あとエラーがある場合も、こんな風にしっかり具体的に内容を表示してくれるので、修正もしやすいです。
まとめ
通常のローカルPCに環境を構築する方法とは違い、Google Colaboratoryを利用すれば、専門知識がなくてもすぐにPythonを実行できます。
加えて、このように通常のドキュメントやスプレッドシートと同じように、ファイルを共有して他の人と共同で編集したり、コードにコメントを入力してもらうことも可能です。
Google Colaboratory には、通常のローカルPCに環境を構築する方法にはないメリットがたくさんあります。興味のある人はぜひ実際に試してみてください。
1回のセッションにつき90分/12時間しか利用できなといった制限もありますが、何よりサービスは無料で利用できますし、どんなものか実際に試してみる分には、まったく問題なく利用できると思います。
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