バージョン管理システムとして、Gitを使っている方も多いことでしょう。GitのホスティングサービスとしてはGitHubが最も有名ですが、他にも便利なサービスはいくつかあります。
本稿ではGitが使える、5つのホスティングサービスについてまとめています。料金や使える機能などを参考に、業務や制作内容に合うサービスを利用していきましょう。
Gitのホスティングサービス5選
GitHub
Gitのホスティングサービスとして最も有名なのが、GitHubですね。オープンソースのGitホスティングサービスで、世界中のエンジニアに利用されています。インストール型のエンタープライズ版も提供されています。
無料のプランでは、プライベートリポジトリを作成することができません。パブリックなリポジトリは無制限に作成できますが、業務に使用する場合は有料のプランを検討するといいでしょう。なお、ユーザー数には制限はありません。
GitHubの特徴
- Gitのホスティングサービス最大手。
- 有料プランでないとプライベートなリポジトリが使えない。
- ユーザー数には制限なし。
- 容量制限は特にない。
Bitbucket
https://bitbucket.org/
BitbucketはGitとMercurialに対応した、ホスティングサービスです。GitHubとは違い、無料でプライベートリポジトリを持つことができます。しかも、リポジトリの制限もありません。コストを抑えたい場合は、Bitbucketは良い選択肢になるでしょう。Atlassianが運営していることもあり、プロジェクト管理ツールのJIRAとの連携が手厚いです。
欠点としては、コミットユーザー数に制限があること。無料プランの場合は、ユーザー数は5人まで。ユーザー数を増やすに従い、月額料金が上がっていくかたちになっています。
BitBucketの特徴
- パブリック/プライベートともにリポジトリ制限なし。
- コミットユーザーに制限あり。(5人の無料プランから、無制限の$200のプランまで)
- Gitだけでなく、Mercurialにも対応。
- 容量に制限はなし。
GitLab
GitLabはGitHubとそっくりなプロジェクトです。それもそのはず、GitHubをクローンしたサービスなので、GitHubとほぼ同様の機能や使い勝手が得られます。アップデートも毎月のように行われていますし、コミュニティの改善要望も参考にしているようです。
GitLabは、ホスティング版のGitLab.comと、ダウンロード型のGitLab CE、GitLab EEが提供されています。エンタープライズ版のGitLab EEは有料($39、オプションプランあり)ですが、それ以外は無料で使うことができます。インテグレーション(連携)可能なサービスも充実していて、SlackやHipchat、JIRA、Jenkinsなどのサービスが使えます。MITライセンスです。
GitLab.comの特徴
- GitHubライクなホスティングサービス。
- パブリック/プライベートともにリポジトリ制限なし。
- プロジェクトごとの最大ディスクスペースは10GBまで。
- 無料。年間$9.99のサポートパッケージあり。
CloudForge
GitとSVNに対応してホスティングサービスです。CloudForgeの特徴は、プライベートリポジトリが無制限に作成できること。無料では使えないのですが、GitHubなどのサービスと比較すると料金は低めです。
CloudForgeの特徴
- GitとSVNに対応。
- パブリック/プライベートともにリポジトリ制限なし。
- 1ユーザーあたり2GBの制限あり。
- 有料。月額$2のスタンダードプランと、月額$10のプロフェッショナルプラン。
tracpath(トラックパス)
クラウド型バグ管理ツールのtracpath(トラックパス)は Git / Mercurial / Subversion が使えます。tracpathは日本の株式会社オープングルーヴが開発しており、日本語と英語に対応したクラウドサービスです。難しいセットアップなどは必要なくすぐに利用できます。tracpathのバグ管理やソースコードビューアーなどの連携が充実しているのも強みです。
tracpath の特徴
- Git / Mercurial / SVN に対応。
- tracpath との連携がスムーズ。
- 日本語によるサポートと契約を受けることが可能
- 有料。(無料プランがあります。)
あとがき
Gitのホスティングサービスについて解説しました。
コミットユーザーが少ない場合はBitbucketが、容量を抑えて低コストにしたい場合はGitLabやCloudForgeがいいでしょう。プライベートリポジトリの作成可否や、ユーザー数、ストレージ容量をチェックして、最適なGitホスティングサービスを使っていってください。
tracpathは日本の株式会社オープングルーヴが運営しており、日本語による説明や利用サポートを受けることが可能であり、エンタープライズプランでは、法人契約によって守秘義務契約(NDA)が可能です。
本ブログは、Git / Subversionのクラウド型ホスティングサービス「tracpath(トラックパス)」を提供している株式会社オープングルーヴが運営しています。
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