新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、当社は時差出勤及びテレワーク等の対応を進めております。
この対応は、社内外への感染被害抑止と従業員の安全確保を最優先に考えた場合の措置としています。
リモートワーク・テレワークの環境を急ぎ構築しなければいけないところもあるかと思います。ビジネスの継続性を確保しなければいけない状況でリモートワーク・テレワークに必要なヒントをお伝えします。
当社のように小規模の企業だからできる点も多くありますがヒントとなれば幸いです。
リモートワークをうまくいくためには考え方と最新のツール等による技術環境を準備することが大切です。これまでのオフィスで集まって仕事をすることが当然と考えている一部の人たちにとって、自宅で仕事をすることは、「仕事以外の誘惑が多く効率的ではない」「一人で仕事を進めるためのモチベーションが弱く成果がわかりにくい」「仕事に対する評価などの計測がむずかしい」「顧客データ等の扱い、セキュリティ対策が十分ではなく、情報持ち出しができない」という問題があることは理解しています。
すべての人たちが在宅勤務が可能ではありませんが、ソフトウェア開発を専門にする私たちの場合、日常業務で重要な情報共有、コミュニケーション、開発において技術環境を整備しリモートワーク・テレワークを始めました。
1. 仕事専用の場所を用意する
自宅で仕事をする場合、リラックスする場所以外に作業スペースを確保してください。理想は職場と同じようにデスクを用意し、パソコンを広げて作業できるスペースを確保します。ノートパソコンやタブレットを利用すればソファやベッドの上で作業も可能ですが、効率的な作業環境とはいえません。また、ほかのメンバーとのオンライン会議を考えると理想的ではありません。
作業スペース以外に必要なことは、パソコン、インターネット回線、オンライン会議のためのカメラ・マイクを用意します。最近はスマホのみを利用する方もいるため、自宅にインターネット回線がない場合、モバイルWIFIなどを用意しなければいけないかもしれません。
2. チームとオンラインで定例会議
自宅作業でもっとも気をつけないといけない点が一人で仕事をしているのではなく、チームで開発をしているという意識です。インターネット技術の発達でリモート作業やビデオ会議等は比較的簡単に実現できます。私たちのソフトウェア開発チームは、仕事の始まりの朝会で会議を行います。この会議では、各メンバーの仕事や問題を共有し、チームで開発していることを意識させることを実施しています。
3. ビデオ通話によるオンラインコミュニケーションを用意する
チームのオンライン会議と顧客とのオンライン会議をスムーズに行うためには、ビデオ通話を利用します。
ビデオ通話機能をもったアプリケーションはたくさんありますが、多くのアプリケーションはチャット機能も提供しています。ビデオ通話とチャット機能によるオンラインコミュニケーションはお互いの顔を見ながら話をすることができるため、職場での仕事に近い会議環境を提供してくれます。
最近のノートパソコンは、十分な性能を持ったカメラやマイクが標準で用意されています。あとは、安定したインターネット回線が必要となります。
他拠点によるオンライン会議をやっているときに、一部のメンバーの遅い回線やネットワークの問題によって映像+音声を利用することができない場合があります。そのような場合でも映像をなしにすることで品質の高い音声とチャット会議が可能になります。
実際にオンライン会議を開催していくと、資料の事前共有、打ち合わせ前の内容共有、端的な議論を意識するようになるため、効率的な会議になることがあります。
4. クラウドによる開発環境と共有
ソフトウェアチームにとって開発環境はとても重要です。開発業務に必要な環境は、クラウドサービスが発展したことで最適な作業環境が提供可能になっています。現在は、リモートワーク・テレワークにとって場所に左右されず、どこにいても開発をすることが可能になりました。(セキュリティ対策は考える必要がありますが。。。)
プロジェクトの情報共有、ソースコードのバージョン管理と共有、タスク・バグの管理、開発環境・検証環境のクラウド化、オンライン会議など。
これらはとても低コストで提供されています。
エンタープラズ向け、Git/Subversionによるクラウド型ホスティングサービス「tracpath」
をご利用ください。「Free Plan」が利用可能です。無料で利用を始めることができます。
5. 外出する・休憩する
自宅作業をしていると、思った以上に疲れることがあります。急に始まるビデオ会議や電話対応、メールの着信音に対して返信したり、チームの他のタスクを依頼、ほかのメンバーの作業を待ったり、常にオンラインに対応できることが求めらるからです。
このように仕事とプライベートの区切りが見えにくくなる自宅作業では、適度な休憩や外出してランチに行く、など意識して行動する必要があります。忙しく仕事をして気づいたら夕方だった。。。にならないようにします。
自宅作業では仕事とプライベートの区切りは時間(当社の場合は10時から仕事開始)以外にも、服装や身なりも意識すべきです。理想は、オフィスに出社して仕事をするときと同じように朝の食事、着替えなど外出するときと同じ用意をすることです。服装はビデオ会議があるためとくに意識する必要があります。
リモートワークを実際に初めて気をつける5つの点について説明しました。
自宅で仕事をするという取り組み自体が初めてのときに参考にしてもらえると幸いです。
今後もオフィスと同じだけの効率性と生産性を維持するための理想を考えていきます。
参考サイト
ベッドでの仕事は厳禁? リモートワークを成功させる7つの重要なポイント
* https://wired.jp/2020/03/16/how-to-work-from-home-without-losing-your-mind/
Top 10 PROVEN Tips to Setup a Temporary Work From Home Office Successfully
* https://www.linkedin.com/pulse/top-10-proven-tips-setup-temporary-work-from-home-office-henry-kayser/
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